制作記録
なぜ「累計スコア」から「順位ポイント」に変えたのか
MIRAMODEの最終順位の決め方を3ラウンド累計スコアから順位ポイント中心に変更した理由を、開発記録から振り返ります。
MIRAMODEの最終順位は、現在は「各ラウンドの順位ポイントの合計」で決まります。この方式は開発途中の2026年8月9日に、それまでの「3ラウンドの累計スコア」中心の判定から切り替えられたものです。ここでは、その変更の理由を開発記録から振り返ります。
変更前の判定方法
現在の判定方法(順位ポイントの合計を最優先し、同点の場合だけ累計スコアで比べる)については、順位ポイントと同点判定の解説で詳しく説明しています。この記事では計算方法そのものではなく、「なぜこの方式に切り替えたのか」を扱います。
変更前は、3ラウンドの素点(採点で出るスコアそのもの)を合計し、その合計が高いプレイヤーを上位とする方式でした。
シーンごとの素点スケールの違い
変更の理由は、シーン(対戦のお題)ごとに素点のスケールが大きく異なっていたことです。1位の素点が中央値7点程度で収まるシーンもあれば、51点近くまで伸びるシーンもありました。
素点の合計を最優先にすると、たまたま素点が伸びやすいシーンに当たったラウンドの影響が、他のラウンドより大きくなってしまいます。同じ「1位」でも、シーンによって最終順位への影響力が変わってしまうということです。ラウンドごとの重みがシーン次第でぶれる、という問題でした。
具体例で考える
たとえば、1位の素点が7点前後にしかならないシーンで1位を取った場合と、1位の素点が51点近くまで伸びるシーンで1位を取った場合とでは、同じ「1位」でも素点への上乗せ幅が大きく違います。3ラウンドの素点をそのまま合計する方式では、後者のようなシーンに当たったラウンドの結果が、最終順位を左右する力を強く持ってしまいます。どのシーンに当たるかは対戦ごとに変わるため、これは実力よりも巡り合わせの影響を大きくしてしまう要因でした。
順位ポイントに切り替えた考え方
そこで、素点の合計ではなく、各ラウンドで「何位だったか」を順位ポイントに変換し、その合計で最終順位を決める方式に切り替えました。こうすることで、シーンごとの素点スケールの違いに関わらず、どのラウンドも同じ重みで最終順位に反映されるようになります。
ただし、素点の大きさそのものを無くしたわけではありません。ラウンドごとの得点表示や採点の内訳は変更前と変わらず残されており、「そのラウンドでどれだけ良いルックを作れたか」という手応えは引き続き確認できます。変わったのは、あくまで勝敗を決める基準だけです。
同点判定も同時に整理
この変更と合わせて、順位ポイントが同点だった場合の判定方法も見直されました。以前は、順位ポイント・累計スコアに続けて「シナジーの発動数」「テクニックの使用数」「テーマカラーの達成数」という3段階の追加判定が用意されていました。
開発中の実測(200試合、順位の境目600箇所を集計)によると、これらの判定が使われた割合は次のとおりでした。
| 判定基準 | 決着した割合 |
|---|---|
| 順位ポイント | 83.8% |
| 累計スコア(タイブレーク) | 15.0% |
| 旧・3段階判定(シナジー/テクニック/テーマカラー) | 1.1% |
3段階の追加判定が使われたのは、合わせて1.1%にとどまりました。この結果を踏まえ、運営側の判断で3段階の追加判定は撤去され、順位ポイントと累計スコアの両方が同じ場合は同順位として扱うことになりました。実装・テスト・説明文をそれぞれ抱えるより、単純さを優先した形です。
まとめ
- 変更日: 2026年8月9日(開発中)
- 理由: シーンごとの素点スケールの違いにより、累計スコア最優先だとラウンドの重みがぶれるため
- 残したもの: ラウンドごとの得点表示、採点の内訳
- 変えたもの: 最終順位を決める基準(累計スコア → 順位ポイント)、同点判定の段階数(4段階 → 2段階)
具体的な順位ポイントの計算式や、現在の同点判定の内容は順位ポイントと同点判定の解説をご覧ください。